ブラジルで働くデータサイエンティストのブログ

ブラジルでデータサイエンティストしてる僕の日記。データサイエンスネタは多分書かない。

国際結婚でのチェックポイント

ブラジル人と結婚して一年ほど経つ自分が、国際結婚のチェックポイントを書いていこうと思う。

もう少し正確に書くなら、『国際結婚をして一年ほど経つ自分が、チェックしておいて良かったと感じる点』を書いていくことになる。
人によって大切な部分は異なるわけだから、あらゆる人にとって重要となるチェックポイントを挙げるのは難しい。

ここでは、『僕が感じる』、『確認しておいて良かったチェックポイント』を挙げていく。

外国人との生活

国際結婚というと、『伴侶との間に性格のミスマッチで問題が起こりそう』とかはよく聞く話だが、個人的にはこれは大して重要ではない。

国際結婚であるか、否かに関わらず、人が誰か別の人と人生を生きていくのは大変なものだ。

交際期間、同棲期間を経て、ミスマッチを調べて行くのが普通だし、国際結婚でもその辺は変わらない。

結婚後に生活におけるミスマッチというのは起きるときは起きるものだが、それは国際結婚特有のものではない。

『外国人との生活』という側面よりは『自分以外の存在との生活』という側面のほうがこの点については大切だ。

ライフイベントの歴史を探れ

人生にはいくつも大きいイベントがある。生まれて、学校に入り、卒業し、時には両親が離婚したり、何者かの死に立ち会ったり。子供が生まれたり。

国際結婚においては、これらの大きいライフイベントに対するパートナーの歴史、考え方を把握しておくことが大切だと思っている。

パートナーと結婚する、したい以上、その人は目の前にいるパートナーの考え方などを好ましいと思っている、少なくとも許容できると思っているだろう。

気をつけなければいけないのは、大きいライフイベントの多くはそれぞれにとって、既に過ぎ去ったもの、もしくはこれから来るものであり、それらに関するパートナーの考え方を直接観測できないという点だ。 

勿論これは国際結婚でなくても言えることではあるのだが、その場合は、同一の文化に属していることで、共通認識がある程度期待できる。

国際結婚ではその辺が結構危ない。

例えば、子供の教育を例に挙げる。自身もパートナーも既に子供としての教育を受ける期間はとっくに終わっている。でもって、子供がいないのなら、子供の教育というイベントはこれから来る未来のもので、現在は観測できないものだ。

国が違えば考え方は異なりうるわけで、一方の考える『子供の教育のステレオタイプってこんなのがある』というパターンは必ずしももう一方のそれと重なるところがあるわけではない。下手をすれば理解すらされない。

大きいライフイベントに対する意見のミスマッチは容易に大きい対立に繋がる。

その辺を避けるためにも、パートナーのライフイベントの歴史、考え方を、日常の中で少しずつ把握しておくことが大切だと思っている。

家族に対する考え方を聞け

『結婚とは両家の家族同士の結びつきでもある』みたいなのは、個人的には古臭い言い回しだと感じたりはするのだが、間違ってるとは言えないと思っている。

結婚すれば、パートナーの家族のことも気にしていくことになる。

そうしたときに、『家族』の概念、『家族』に対する考え方というのは割と大切で、パートナーのそれをきちんと確認しておく必要があると思っている。

おそらく間違っているであろう僕の知識で書いていくと、日本の場合は、経済成長で、都市部への人口集中が進み、物理的分断の流れの中で結婚による家族の独立が進んでいった。核家族化だ。

お父さん、お母さん、子供。でもって子供が結婚したら、彼もしくは彼女はその家族から独立し、新しい家族を形成する。

この『構成』と『グルーピング』から得られる距離というものに応じて、付き合いというものも変わってくるわけだ。

例えば、『いとこのはとこのおじさんのいとこのはとこの孫のいとこ』みたいなのが結婚するから、御祝儀包んで結婚式に参列するかと言われたら大抵の人はノーだろう。

距離の遠さによって色々対応は変わるものだ。

問題は、国によって『家族』や『親戚』と言った言葉のレンジが異なりうるという点だ。

自分の感覚では近くないはずの『親戚』がパートナーにとってはそうではないかもしれない。

そうなると、『家族』との接し方も変わってくる。
その辺はきちんと調べておかないと割と面食らうだろう。

国を離れられるかを見極めろ

国際結婚をして、一緒に住むということは、どちらか一方が自国ではない国に住んでいるということになる。

当たり前のことだ。

そして、そういう場合、『国に馴染めない』ということも勿論ありうる。

国の文化、人、物が合わないなどなど。暮らしていけないレベルでのミスマッチを感じることも良くあることだろう。

問題は、その辺のことは事前にはなかなか分からないということだ。

実際に暮らしてみないとわからないことが多い。

一方がもう一方の国に馴染めないならそれはもう、国を替えるしかない。

そうしたときに、『相手が国を替えることに抵抗を感じないか』という点が大切になってくる。

相手にこだわりがある場合は自分がその辺を背負うしかなくなる。

『こだわり』と書いたが、実際はもう少し複雑だ。交友関係に対する考え方、積極さ、孤独に対する対応の仕方などなど、『国を替えても大丈夫』という意思があってもその他の要素で海外暮らしが合わない人も多いだろう。

その辺はパートナーとの会話と性格を分析して、自分が取れる選択肢を考えることになる。
案外大切なチェックポイントだ。