ブラジルで働くデータサイエンティストのブログ

ブラジルでデータサイエンティストしてる僕の日記。データサイエンスネタは多分書かない。

格差社会における仕事とお賃金について

タイトルが少し大きすぎるのでもうちょっと正確に書くと

格差が大きい(ような気がする)ブラジルで働いている僕が、データに基づかずに適当に格差社会における仕事と賃金について語る

というのがこの記事のテーマだ。なお、ここで『給料』と『お賃金』の違いみたいなのは無視して雰囲気で書いていく。

 

日本が格差社会になりつつあるのかそうでないのかというのは僕はよくは知らない。とはいえ、おそらく、僕が住んでいるブラジルは格差社会で、そこでの仕事選びとお賃金に関して、僕はこう感じているというレベルの感想を述べていきたい。データサイエンティストのくせにデータは見てないし、観測範囲内での感想。

 

『格差』という大きい言葉を使っているが、ここでのフォーカスはお賃金をベースにした仕事への考え方だ。

 

僕が日本に住んでいた頃感じていたのは、『仕事なんて選ばなければいくらでもある』ってこと。これは、何かに失敗してリトライしたりしても、キャリア関係で想定外のことがあっても、自分一人を支えていくことはできるだろうという意味。無論、家族がいたり、病気をしたり、その他諸々の事情もあるのであまり大きいことは言えないのだが、適当に仕事を選んでも餓死することは希くらいの意味にとらえてほしい。

決して、『仕事を選り好みするな甘ったれ』みたいな文脈での使用を示唆してはいない。『ダメなら次に移ってトライしよ』てくらいのポジティブな文脈を想定している。

 

失敗したらやり直せば良いし、ダメなら環境を変えれば良い。多少足踏みしても、努力の方向を間違えなければリカバリーもしやすい。それが僕が日本で感じていたことだ。

 

ブラジルに来て、就活して、就職して、色々な人と話もするようになって、僕が現在感じてるのは、『仕事なんて選ばなければいくらでもある』はここでは考えない方が良いということ。

 

前提として、ブラジルでの生活コストは外国人である僕の場合、日本に住んでいた時と大して変わらない。日本に比べてこの国では生活必需品は安いが、質の良いものはかなり高い。そこそこ程度の生活クオリティを整えると案外コスト高だ。

 

前提を忘れずに進めていく。ブラジルの平均月収は6万円程度だ。もしかしたら、見ているデータが何かしらの前提を持っているのかもしれず、幾分かの間違いがあるかもしれないが、おそらく、スケールは変わらないはず。

正直、僕にはいまだにこの月収でどうやって生活が成立するのかイマイチ掴めない。

 

そのような社会の中で、僕の就活において提示されたお賃金もなかなか興味深かった。

僕が就活で最後までパスし、お賃金提示まで至ったのは大体10社。その10社で、最高額のお賃金と最低額のお賃金で5倍の開きがあった。

これは、『俺はスーパープログラマ。年収3000万』みたいな話ではない。具体的な部分は恥ずかしいので避けたいが、最高額で日本で働くよりはもらえてるかなくらい。これも『日本のどこの会社?』っていうあたりでかなり変わってくるので、おおよそのスケールでとらえてほしい。

 

社会的評価、能力値が著しく高い人にとっては雇う側の支払い能力、評価能力によって掲示される賃金が大きく変わることもあるだろうし、5倍の差というのも割とみるものかもしれない。しかし、僕は違う。学歴、職歴に基づいた社会的評価が極めて高いわけではなく、能力値も途上。雇う側からの判断による評価にそこまでの差は発生しにくいはずだ。

それでも5倍の差がでてくる。

 

能力を積み、キャリアを積んでいけば、おそらくこの差はどんどん広がっていくのだろうと予想している。

 

そういう環境で、『お賃金は二の次で、やりたいことで選ぶ』という選択は非常に取りにくい。お賃金にこだわらないと生活できるラインの収入を割ってくることもあるだろうし、大抵の場合は賃金が良いところの方が労働環境も良い。

 

『仕事なんて選ばなければいくらでもある』『お金は二の次』と言うのであれば、『ただしそれで生活できるかは知らん』という但し書きをつける必要がある。

 

そういった中で、職業、会社選びにおける『お賃金』は決して軽視できない要素になってくる。

乱文だし、色々抜かしてるけど、僕の感想は格差社会においては給料へのこだわりは大切であり、仕事選びの際の重要ファクター。適当なことはせずに仕事は考えて選ぶべき』ってこと。

 

最後に、賃金面でギリギリの生活ラインをキープし、自分の生活スタイルと趣向を重視した仕事を選んでいくことを否定していないことにはきちんと言及しておきたい。ここでは、『賃金格差が大きい中で、給料以外の要素に焦点をおいた仕事選びは多くの人にとっては難しい』のではないかというのがポイントで、生活可能ラインを割らない中で給料以外のポイントが個人の中で給料に対してはるかに重要度が高いのであれば様々な選択が可能であるという点はきちんと触れておきたい。